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  • 執筆者の写真Toapapa

#03 フライトシミュレーターのすすめ【遊び方編・2】

更新日:2022年6月16日



前回に続き「フライトシミュレーターで私が幸せと思うこと」の2回目です。今回は魅力のうちの二つ目「綺麗な景色、青い空、白い雲、稲光が素敵〜」です。


例えば旅行で空港に行き、出発までの時間を出発ロビーでワクワクと過ごすのもいいものですが、飛行機に乗り滑走路から離陸する浮遊感とか、白い雲を抜けて太陽が眩しい蒼い空へ突き抜ける感覚とか、水平線まで広がる白い雲海とか、また眼下に広がる街の夜景など、空に舞い上がった後などの、普段では見ることができない風景を見ることはとても幸福感をもたらしてくれるものです。

高所恐怖症の方には「とんでもない!」って怒られるかもしれませんけどね。


自分には息子がいまして、パイロットにさせたいと思い。幼い頃に飛行機に乗せたのですが、顔が青ざめて怖がって怖がって…wその時点で息子をパイロットにするのは諦めましたw


フライトシミュレーター(以降フラシム)は更に、乗客としては見ることのできないコックピットでの風景を擬似的に見ることができるのです。これってすごくないですか?

大昔はパイロットのサービスでコックピットの見学などされていたようですが、9.11から国内の旅客機についてはそのようなことはできなくなりました。


航空会社などのイベントなどに行って、コックピットを見せていただくことはありますが、それを写真や動画などに撮るとなると、それなりの規制がかかります。(写真は撮ってもいいけど動画はNGとか、写真はネット公開NGなど、安全保障上の措置でしょうけどね)

↑手に持っているパネルがあればと、公開許可頂いています↑


さて、近年のフライトシミュレーターの進化は早く、数十年前のフライトシミュレーターの描画品質と現在の描画品質には雲底の差があります。現在のフライトシミュレーターのディスプレイを遠くで見ると「ほんまもんか?」と見違えるほどです。

実際に、とあるフラシム愛好者がスクリーンショットで撮った航空機を、某SNSグループに投稿したところ、「このアングルは、どうやって撮影したのですか?」なんてマジ質問をしてきた人がいたほどです。



単純に青い空、白い雲だけではありません。朝の薄暗い感じ、夕方の赤い空、もくもくとした積乱雲、稲妻、吹雪などなど、気象に応じた表現が進化しつつあります。


PS4を代表とするコンシュマーゲーム機器もすごいものがありますよね。水の表現とか空の表現とか、最近では人間の表情なんてすごい表現力です。

↑どはまった「DAYS GONE」by PS4


気象条件は飛行機には大きな影響を与えることは誰でも知っていますよね。実際に台風など気象条件が悪いときは、リアルでも欠航しますからね。フラシムの場合はもちろんシミュレーターですので、気象の条件はユーザー側が決めることができます。無風の雲が無い晴れの天気が一番フライトしやすい環境かもしれませんが、やり込み始めると「今現在の気象状態でフライトしてみたいなぁ~」という欲求に襲われるものです。

↑PREPAR3D(P3D)での天候カスタマイズ設定画面


天気実況や予報などの情報源から、フラシム側で気象の条件を設定すればいいのですが、そんな面倒なこと毎回やりたくありませんし、当然のように気象は刻々と変わっていくものです。変わるたんびにいちいち変更の設定をするのは面倒くさいですよね。


というわけで、フラシム愛好者たちは「ウェザーアドオンソフト」を使用している方がほとんどだと思われます。いろいろなウェザーアドオンは世の中に存在しているのですが、私が普段から使用しているソフトを紹介しますね。

「HiFi Simulation Technologies」という企業が販売をしている「Active Sky」というソフトです。上記画像のソフト「Active Sky」は「for P3Dv4」というバージョンです。私のフライトシミュレーターソフトは「PREPAR3D」というソフトを使っているので、このアドオンソフトとなります。ちなみに現在(2019/07/16時点のレート)で42.99ユーロ(EUR)は約5,218円みたいです。この金額高いと思いますか?


このアドオンソフトは、現在の全世界の気象情報を自動的にフラシムに反映させるソフトです。その情報の中には、天候、雲量、雲高、気圧、気温、露点、風速、風向、視程、雨量などの情報が提供されます。

例えば、長崎空港に航空機を駐機させ、この「Active Sky」を起動させると、現在の長崎空港の気象状態が表現されるわけです。まぁ、もちろん瓜二つになるわけではありませんが、同じ条件となります。

↑Active Skyの長崎空港のウェザー情報画面↑

天候、視程、風向き風速がわかるね。この情報がフラシムに反映されます


また、一部の航空機ではコックピット内のディスプレイにウェザーレーダーで捉えられた雲が表示されたり、いわゆるダウンバースト(マイクロバースト)、乱気流などの表現もされるわけです。


航空機は高高度を飛行するわけですので、高高度の気象条件も必要となります。高い上空で吹いているジェット気流も表現されます。

みなさんは国内で航空機に乗った際に、西から東に行く時よりも、東から西に行くときのほうが多少時間がかかったという記憶はありませんか?これは、西から東へ吹いている気流が主に影響を及ぼしています。Active Skyでは、この風も反映され航空機を長崎から東京へ行くより、東京から長崎へ行くほうが多少時間がかかるようになります。

より精密な航空機アドオンを使用している場合、上空の巡航高度(エンルート)の風向きや風速をこの「Active Sky」から情報を仕入れ、所要時間の計算や、いつ、どの辺りで降下を始めなければならないのかなどの計算、また費やす燃料の計算まで行ってくれるリアルさです。(「Active Sky」の場合は、「Active Sky」側で飛行ルートを予め入力しておく必要があるようです。)

↑Active Sky側にフライトプランを反映させる↑


PREPAR3D(P3D)を始め代表的なフライトシミュレーターソフトのほとんどでは、デフォルトで準備されている雲では「イマイチ感」があります。雲の表現はもとより、雲の量、パフォーマンスなども、お世辞にもいいとはいえません。


よって、フラシム愛好者達はウェザーアドオンソフトにプラスして、雲や霧、雨、雪などの描画品質を良くするソフトを使用しています。

私は「Active Sky」を愛用している関係上、「Active Sky Cloud Art (ASCA)」という同会社が開発しているソフトを導入しています。気象条件がリアルになったとしても、雲や霧などの表現がイマイチでは気分が乗りませんよね。

「Active Sky Cloud Art (ASCA)」は、積雲、巻雲、積乱雲、巻層雲などの表現がされ、雲の光の加減など、その雲の量に合わせて調整されます。

たくさんの雲の表現はそれだけパソコンの処理負荷となりますので、それなりのスペックの高いPCが要求されます。前々回でも書きましたが、このあたりのコスト問題が敷居を高くしている原因かもしれませんがね。ただ、これは投資ですからね。


人間の欲求とはさらに奥深くなるもので、雲の表現がよくなったら、今度は海や湖、水面の表現、太陽や月の表現、空の色や明暗、雷の表現、滑走路などのアスファルト、コンクリートの表現も気になり始めるものです。


これらの表現を良くしてくれるアドオンが存在します。「また、金がかかるのか~い!」という声が聞こえてきそうですが…w


「ENVTEX」と「ENVSHADE」はそのひとつで、私が愛用をしているものです。季節、気候などにあわせた空のテクスチャ、高精細な星空の表現、太陽の輝き方やレンズフレア効果の表現、水面の質感、雷雨の雷と閃光表現、アスファルト、コンクリートなどの表現などなど、よりリアルにし、フライトシムに没頭させるアドオンソフトです。

ちなみに「ENVTEX」は21ユーロ(2,547円程度)「ENVSHADE」は5.6ユーロ(679円程度)となっています。


それぞれのアドオンソフトのもう少し詳しい事は、このシリーズのいいタイミングの機会に書こうと思います。


現在の時点で表現できる最高に近い品質を求めると、それなりの投資コストがかかります。いきなり全部揃える必要はないと思いますよ。いいに越したことはないですが、財力があり余裕がある方はいいですが、私みたいに毎月小遣い制の方wでは、そうもいきませんからね。計画的(セールの時期に合わせて購入するなど)に取り揃えていくのがいいのではないでしょうか?


機会があったら、これらアドオンソフトを購入する方法やサイトを紹介したいと思っているのですが、アマゾンでいういわゆる「ほしい物リスト」などもサイトには準備されているので、こういった機能をうまく使い、普段から欲しいウェザーソフトに限らずチェックし保存していると、セールの時などうまく活用できるのではないでしょうか?


2つ目の魅力ご紹介も長文になってしまいましたね…w次回は「専門的な用語、知識が必要。奥が深い。知らないって素晴らしい!」を書きたいと思います。


 

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