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執筆者の写真Toapapa

MSFS:Google Map replacementを検証

更新日:2022年6月6日

☆このMODをお勧めしているわけではありません☆


 

以下の記事は、過去に書かれているもので、現在のバージョン(5.0.7)とはかなり変わっていますので参考にはなりません。ご注意ください。


 

正直、このMODについて記事にするかどうかは迷いました。


MSFSの売りの一つである「地球をまるごとシミュレーション」の根本的な位置づけにあるBING MAPについて、その衛星画像を対極的存在である「Google MAP」に置き換えるというMODだからです。


もちろん、Microsoft側もGoogle側もお互いに認めることはできない領域ではないかと思いますし、ソフトウェアの根本的なロジックを、言い方悪いですが「ジャック」するようなものなので、倫理的というか、常識的というか、EULA(ソフトウェア利用許諾契約)的にどうなのか、そこらへんに抵触する案件になりそうなので迷いがありました。


上記のことを全く考えずに、ごく自然に考えると私個人的なマップ使用はGoogleを使っていますし、いろいろな場所保存などもGoogleで、BINGはまったく使用していないのが現状です。衛星画像を見てみても、新しいのはGoogle側に軍配があがるわけでして、一般的なユーザーとしてはGoogleのほうがいいに決まっています。

興味がないわけではありませんし、MSFSの発売前から「MAPはBINGではなく、Googleのほうになればいいのに~」なんてそこら中の皆さんが言っていたことですしね…。実際、P3DやFSXでも、この手のフォトシーナリーではBINGではなく、Googleを使用しているのが大多数を占めているのも現実ですからね…。


…ということで、どんなものなのか一個人としても興味がありますので、一度試してみようと思ったわけです。この記事を読んで「導入」を考えてしまった方、決めてしまった方は、自己責任でお願いします。導入に当たり、以下のような不具合や予期しない事態になる場合も考えられます。

  • MSFSのCTD、動作不安定、パフォーマンスの低下

  • BINGに戻れなく、再インストール等の予期しない作業

  • 他のMODとの競合によるCTD、動作不安定、パフォーマンスの低下

  • 一部ではFSUIPCが使えなくなった報告あり

  • 突然Google MAPが使用できない(Google側の仕様変更)

  • EULAに抵触(いろいろな意見があります。専門家ではない私は分かりかねます)

  • その他、予期しない不具合など

また、製作者側からは以下のように免責事項が記されています。

The methods mentioned in this tutorial are for research and learning purposes only. I am not responsible for any legal liabilities and losses caused by using or expanding this tutorial and method.

このチュートリアルで述べられている方法は、研究と学習のみを目的としています。このチュートリアルと方法を使用または拡張したことによって生じた法的責任や損失について、私は一切の責任を負いません。


以上のことを、十分に考慮してから「やるか」「やらないか」を判断ください。

 

①ダウンロードと事前準備


導入については、それほど難しくはありませんが、注意する点はあります。


まずは事前準備からです。以下のURLより「MSFS 2020 Google Map replacement」の最新のものをダウンロードします。バージョンによりますが約40MB以下のファイルがダウンロードされるはずです。



ダウンロード後、解凍し任意の場所に保存してください。



次に、C:\Windows\System32\drivers\etcにある「hosts」ファイルをバックアップします。予期せぬ事態に備えて必ずバックアップしておいてください。このMODはこのファイルを書き換えて、Bing Mapの代わりに、Google Mapのフォトタイルを読み込みに行きます。このファイルが変更されるわけですので、必ずバックアップを取るようにしてください。もし、導入したあとネットに繋がらない、Bing Mapを読み込みを行わない場合は、このファイルを元に戻す必要があります。

この「hosts」をバックアップする


先程解凍し保存している「MSFS 2020 Google Map replacement」の「run.bat」ファイルを管理者権限で起動し動作するかチェックします。起動する際に以下のような警告が出ると思います。詳細情報から「実行」を押し起動してください。



上のようなコマンドプロンプトが起動します。この画面はほっといて大丈夫です。さらに下のような「MSFS 2020 Google Map」MODの画面が表示されます。

上部の「Proxy」タブをクリックし、Proxyには何も入力せず「Test Connention」を押し接続されるかテストします。



上記のようなテスト良好のダイアログが出れば、OKです。レスポンスタイムは私の環境で、0.14s~0.22sでした。これはお使いのネット環境によって変わってくると思います。レスポンスは早いことにこしたことないですね。


②「MSFS 2020 Google Map replacement」を実行


「MSFS 2020 Google Map」の上部タブの「Help」に移動し、下部の「Run」を実行します。



③MSFSを次に起動


「MSFS 2020 Google Map replacement」を実行させたあと、MSFSを実行しましょう。

実行すると、先程開いていたコマンドプロンプトの表示がガチャガチャと動き出して接続されたのがわかります。(これはほっといて大丈夫です。)


MSFSが実行できたら、MSFS側の設定を確認します。

「GENERAL OPTIONS」>「DATA」>「DATA CONNECTION」を以下のように設定します。「LIVE REAL-WORLD AIR TRAFFIC」「MULTIPLAYER」はOFFにしていますが、お好みです。CTD対策で私はOFFにしています。


同ページの最下部「ROLLING CACHE SETTINGS」の「ROLLING CACHE」をOFF、「DELETE ROLLING CACHE FILE」の「DELETE」を押してキャッシュファイルを削除します。これはこれまでに溜め込まれたBING MAPのキャッシュファイルを削除する必要があるからです。(ちなみに私は普段でもROLLING CACHEはオフにしています。私のネット環境はそんなに悪くありませんので、キャッシュする必要性は感じていませんし、SIMUPDATEの際にも、このキャッシュファイルがイタズラする場合もあるようですので、普段からOFFです。)


ここまでできたら、設定をセーブします。


④フライトをして、確かめよう


あとはいつものようにワールドマップから、フライトを実行すれば自動的にGoogle Mapのデータを吸い込んでくれるはずです。


一応、私の環境下でテストをしてみました。デフォルトのBing Map とGoogle Mapとの比較検証です。広島の呉から広島市内へのフライトです。画面が小さくてスマフォの方には分かりづらいかもしれませんが、ご参考にされてくだい。


@hideG_ranさんのサイト「Microsoft Flight Simulator 2020 日本語 フライトトレーニング」でも検証をされています。こちらも合わせて比較してください。


⑤終了方法!重要!


さて、終了方法です。このMODは終了をちゃんと行わないと、その後不具合を発生させる可能性が高くなりますので、正しい終了手順を遵守する必要があります。

  1. 「MSFS」を終了

  2. 「MSFS 2020 Google Map replacement」の「Stop」を押す

  3. 「MSFS 2020 Google Map replacement」を終了

必ず終了する場合は「MSFS 2020 Google Map replacement」の「Stop」を押して正しく終了させてください。

「Stop」を必ず押して終了する


正しく終了させないと、上記で説明している「Hosts」ファイルが正常に元の状態に戻りません。具体的にいうと「MSFS 2020 Google Map replacement」を「Run」で実行している場合には「hosts」ファイルに次の2行が最下部に追加されます。


127.0.0.1 kh.ssl.ak.tiles.virtualearth.net

127.0.0.1 khstorelive.azureedge.net


このように2行追加される


この2行を正しく消去させるために、正しい順序で終了させるようにしましょう。何かしら問題が発生した場合には、この2行を削除するなり、バックアップしたあったファイルに戻すことにより、正常に復帰すると思われます。(再現したことないので分かりませんが…)

 

以上で、検証は終了です。以下は個人的な所感です。あくまでも私の所感ですので、異議などあるとは思いますが、ご了承あれ。


☆最後に、所感


テストをした地域や国によって様々違ってくるとは思います。(私は数箇所、日本国内のみしかテストしていない)

確かにGoogleの方は道路周りはとても良くなりますし、その他の場所など(例えば公園、広場、駐車場、野球場や運動場など)も、Bingでは解像度の悪い、または古いものが表示されることが多いので、Google側に軍配は上がると思います。動作的にもストレスを感じることなく、バニラと変わらないと感じました。


ただ、正直な感想は「この程度か…」でした。(Googleが良いと思っている方すみません)


まぁ、私が過大に期待していたのが原因かもしれませんが、色味などを考えるとMSFSはBingに最適化されていると感じています。(特に感じるのは山肌の質感や色味など)特にGoogleを使うメリットはさほど大きくは感じなかったのが正直な気持ち、感想です。


ですので、たぶん私はこのままのバニラの状態でいくと思います。


各シム民には、様々な意見があるとは思いますので、他のご意見も尊重します。最後はやっぱり自分で決めないといけませんね。


なにかのお役に立てばと考えて記事化しました。なお、この件に関しての問い合わせや、質問等はお受けしません。


では、ハッピーフライト!

 

参考リンク




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