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執筆者の写真Toapapa

P3Dv5:空港シーナリー導入後、デフォルトの建物(オブジェクト)が表示される件

更新日:2021年4月27日


実はメインで使用しているP3Dなのですが、まだ2021/04/15現時点でv4.5を使用しているのです。ここ最近、色々な有名フラシム配信者の方のライブを見ていると、ほとんどの方が「v5」に移行している事がわかりました。

v5リリース時には購入を行ってインストールしていたのですが、実際メインで使用しているのは未だに「v4.5」。何故「v5」は使わず、お蔵入りにしていたのでしょう?ここ最近、物忘れが激しくて…(笑)


それで、配信者の方のライブに影響され、再度「v5」のインストールと、環境づくりをぼちぼちと始めたのが、つい一昨日のことです(笑)それで作業を進めている中で、何故「v5」に移行をためらっていたのかが分かりました、というか思い出しました(笑)


一つの大きな原因は空港シーナリーの非対応です。


これまでコツコツと積み重ねて増やしてきた空港シーナリー。これが「v5」になるとうまく表示されるものと、表示されないものがあるのです。ですので「v5」バージョンに対応してくれるメーカーはバージョンアップを行なってくれるのですが、してくれないメーカーもあるのです。多少の不具合は目をつぶることができますが、はっきりわかる不具合については、やっぱり嫌なものなのです。


それが普段私がホームにしている長崎空港のシーナリーに発生するのです。私が使用している長崎空港シーナリーは「PacSim」がリリースしているシーナリーとなります。これとは別に「WING CREATION」もリリースしています。好き嫌いの問題で「PacSim」を使用しています。

これはいかん!


「PacSim」の長崎空港シーナリーは「v5」には対応していなく、メーカーのホームページでもアナウンスが見当たりません。(ちなみにもう一つのWing Creationも非対応)

仕方なく「v4」仕様のシーナリーをライブラリーに設定するのですが、ここで大きな問題が発生するのです。デフォルトの空港オブジェクト(建物)が同時に表示されるという不具合です。これは多少の不具合ではなく、目に見える不具合。シーナリーを入れている意味が…(笑)


さて、どうすれば解決するのだろう…。


私は完全なるフラシムエンド(底辺)ユーザーなので、ファイルの仕組みや構成など、ほとんど分からないズブの素人です。この不具合だけで途方に暮れてしまうのです(泣)


無い知識を絞り出し、慣れない英語サイトでそれらの類似情報を探し出し、なんとか紛いなりにも解決することができましたので、備忘録として記事化しておきたいと思います。

これからご紹介する方法は「pandaメモ(http://blog.livedoor.jp/pandaaviation/)」様のサイトでご紹介されている内容とほぼ同じです。内容的には重複するのですが「pandaメモ」様のサイトには無い現象が私の環境では発生したので、同一現象で悩んでおられる方もいるかもしれないので、記事化しておこうと考えた次第です。


なお、以下の方法は私の環境でうまくいった訳で、貴方の環境でうまくいくとは限りません。もし同じことを実行される場合、自己責任の上行うようにお願いします。当方は一切の責任を負うことなどできませんので~。


1.必要なソフトウェア


・ADE(Airport Design Editor)

・Prepar3D_v5_SDK


「AED」は私も聞いたことのある空港を編集できるソフトです。確かタクシーウェイの編集などもこれで行えるんですよね?私は一応最新のバージョン(1.79)を使用しました。この「1.79」のバージョンから「v5」に対応と書いてあるので、このバージョンがいいのではないかと思います。


「Prepar3D_v5_SDK」は「ADE」で編集したものを出力(コンパイル)する際に必要となります。このソフトはP3Dの公式サイトから「DOWNLOADS」に進み「CUSTOMER ACCOUNT INFORMATION」でログインして「Prepar3D_v5_SDK_Setup_XXXXXXXX.msi」をダウンロードし、インストールしておいてください。


ログイン後にダウンロード


2.バックアップをとる


私の環境では、長崎空港シーナリーの保存場所は「D:/P3Dv5/Addon Scenery/PacSim/Nagasaki Intl P3Dv4/date」にあるので、このフォルダ内の「Scenery」フォルダをまるまる別の場所にコピーして必ずバックアップ用としてとっておいてください。絶対にうまくいくとは限りません。もしものときのために必ずバックアップは癖つけましょう。また、シーナリーの場所はそれぞれ違うと思いますので、ご自身の環境に置き換えてください。


3.ADEを起動し空港データーを開く


ADEを起動したら長崎空港のAFCADデータを開きます。ここでは「RJFU_ADEX_GM.BGL」がそれにあたるようです。開くと以下のような画面になります。


他の空港で同様の事案の場合、このAFCADデーターがどれなのかを探さないといけない作業が出てくると思われます。「多分?」「勘?」ですが、ファイル名の頭に空港の4レターコードとADEというファイル名が、だいたいそれにあたるのでは無いかなぁ~と素人考えですが持っています。ご参考までに。


4.必要ないデフォルトのオブジェクト(建物)を削除する


まず、開いただけではデフォルトのオブジェクト(建物)は表示されていません。ですので表示をさせます。画面上部の「Tools」から「Load Stock Data」を選択。「Save Project」とセーブするかのダイアログが出ますが「Cancel」すると以下のようなダイアログが出てきます。出てきたリストの中の「SceneryObject」にチェックを入れて「IMPORT」を押す。すると問題のデフォルトのオブジェクトが表示されます。

 

<補足>

実は、ここで1つ目の問題が発生しました。「IMPORT」を押すとファイルが読み込めませんみたいなエラーが出て表示されないのです。最初はアクセス権の問題かな?と思っていろいろと試してみましたが、どうやらそうではなさそうです。


「ADE」のインストール先のフォルダ内に「P35」というフォルダがあります。その中に「modelList.dat」というファイルがあるのですが、このファイルを削除することによって表示されるようになりました。このファイルがなんのファイルなのかは解りませんでしたが一応これで解決をしました。

 

削除の方法は、問題のオブジェクトと思われる水色の四角形や、黄色のオブジェクトをアクティブ(マウスでクリック選択)にし「Delete」キーで削除するだけです。どのオブジェクトが必要ないオブジェクトなのかを判断するために、対象の建物をスクリーンショットなどで保存し見ながら削除するのが望ましいと思います。必要なオブジェクトも間違って削除しちゃうと大変ですからね。


5.bglデータのコンパイル


画面上部の「File」メニューから「Compile Airport」を押し同名同場所で保存します。これで終了。あとは、P3Dを起動しちゃんと表示されるかをチェックするだけです。

うまくいったぁ~!


<補足>

2つ目のトラブルはここで発生しました。要は先にコンパイルするために必要な「Prepar3D_v5_SDK」の指定を「ADE」側に設定していないのが原因で、エラーが発生しコンパイルできませんでした。


設定は比較的簡単でした。画面上部の「Settings」>「Options」>「Folders」を選択し、中央付近ある「Find」を押すと自動的に割当たりました。これで正常にコンパイルできます。


<おまけ>

とりあえず私が作成した「PacSim」の長崎空港シーナリーのデフォオブジェクトを消したbglファイルをこちらに置いておきます。必要な方はお使いください。ただ、これを利用してP3D等に不具合が生じても当方は一切の責任は負いません。



<更新:2021/04/27>

同じような現象が他のシーナリーでも発生しています。(標高関係なども…)いち早く「FSMUSEUM BLOG」様のサイトで紹介されていました!以下の記事を参考にされてください。上級者の方は、やっぱり仕事が早くて凄いですよね。


 

追記


実はこれ以外にもv5に移行する際に色々と不都合が発生しています。不具合もあるのでしょうが、私の知識不足にも原因があります。現在進行系ですが私が現在直面した問題点とそれを回避した方法などをメモって残しているのですが。それを羅列的に以下に記しておきます。お役に立てる情報がもしかしたらあるかもしれません。ただ、何度も申し上げますが、これらの方法は知識不足の私が解決した方法ですので、もっといい方法、正しい方法があると思いますし、間違っている情報を書いている場合もあると思います。あくまでも参考程度にしていただければ幸いです。(最終更新:2021/04/21)


1.長崎空港Sceneryの移行作業(上記記事化)


PacSimの長崎空港シーナリーを使用。v5は未対応。シーナリーライブラリーに登録するとデフォルトのオブジェクトが表示される不具合が発生。シーナリーの建物とデフォルトの建物が重なる症状。ADEとSDKを使用し、デフォルトのオブジェクトを削除する作業が必要になる。

対象のファイル名は「RJFU_ADEX_GM.bgl」となる。デフォルトのオブジェクトを削除したものをコンパイルし入れ替えることにより解消される。


同社でリリースされている「中部セントレア空港」の同様の事案が発生。同手順で対応。



v5は対応済み。既にv4.5で使用するためにインストールしているので再度のインストールは不可能。そのためシーナリーライブラリーにv4.5で使用しているものを登録する。表示自体は正常だがJETWAYが表示されない不具合発生。GSXをインストールすると解決される。


3.テクノブレイン東京ランドマーク シーナリーの登録


できが悪いと考えたのでシーナリーライブラリーから削除。表示自体は正常に行われていた様子。



問題なく表示される。


5.GSXのインストール


最新版をダウンロードしインストールする。v4.5で既に使用をしているが、事前にアンインストールなどの作業は必要なかった。インストール後もv4.5での変化はなし。インストールしたファイル名は「gsx_P3D_setup.exe」。インストールするとバージョンを尋ねてくるのでv5を指定すれば良い。テクノブレインの東京のJETWAYが正しく表示された。


6.PMDG737NGXuのインストール


PMDGから該当のインストールファイルをダウンロードし、インストール。バージョンを尋ねてくるのでv5を選択すれば良い。インストール自体にはなんの問題もなし。


ただ、使用中のX52PROのスラストレバーの挙動がおかしい。正しい動きをしない。FSUIPCをインストールすれば改善するかと思い、インストールするも改善せず。FSUIPCでスラストレバーの数値を見ると正確なデーターを拾っていない。ドライバーの問題だと考え最新版のドライバーをインストールし直すも改善せず。v4.5で確認すると正常に動作する。よってv5側の問題と判明。

v5の設定でControl CalibrationのスロットルAXISのSENSITIVITYを「64」、NULL ZOONを「1」に設定すると改善がされる。また軸当てを「slider」になっているのをZ軸に当て直さなければならない。


7.ChasePlaneの反映


設定から「v5」の選択を行うと正常動作する。


8.FSUIPCのインストール


最新版をダウンロードし、インストール。インストール時にバージョンを尋ねられるのでv5を選択する。特に問題発生せず。


9.ActiveSky P3Dのインストール


ActiveSkyを再インストール。事前のアンインストールはやらなかった。インストール自体にはなんの問題もなし。ActiveSkyの起動時にバージョンの選択、若しくはバージョンごとのActiveSkyを起動スレ良い。


10.マウスのホィールでの挙動がおかしい


options>other controls>mouse controls>enable advanced mouse controlsのチェックを外す


11.デフォルトでP3Dに当てられているキーコンフィグで重複するものを外す作業及びFSUIPCやChasePlaneのキー及びボタンの割当作業




end

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